ライティングのお仕事は、募集があるたびにたくさんの応募が来る大人気のお仕事です。
外に出る必要がなく、文章を書くだけで報酬がもらえるので、楽なお仕事だと感じるのでしょうね。
しかし、ライティングはそんな甘いものではありません。あまりに文章のクオリティが低ければ、「こんなのじゃダメだ!」と書き直しを要求されるどころか、最悪報酬が払われないこともあります。
文章を書くだけなら誰でもできますが、わかりやすい文章を書ける方はとても少ないのです。
そこで、今回はわかりやすい文章を書くために、最低限守ってほしい3原則について、ご説明したいと思います!
1.文章の書き方を統一する
たいていのライティングのお仕事には、「英数字は半角表記に」、「ですます調で」と言った書き方の指定があります。
しかし、それをまったく気にしない方が非常に多くいらっしゃいます。
指定を守る気がないということは、文章の書き方を統一する気がないということです。
「これはペンです。そして、あれは鉛筆である。」
「Tは1934年に生まれた。そして、ティーは平成30年に死んだ。」
最初は「ですます」調だったのに最後は「である」調に変わっている。西暦と和歴が混じっている。英数字が半角だったり全角だったりする。そんな文章がたくさん見受けられます。
誤字脱字をするのは論外ですが、書き方を統一しないのも、ライティングのお仕事ではNGです。
きちんとマニュアルを確認して、自分の文章が指定に合っているかチェックしましょう!
2.最初に文章のテーマを説明する
わかりやすい文章を書く最低限のルールは、最初に文章のテーマを説明することです。
最初にテーマを説明しなければ、いったい何についての文章なのか、読者はわかりづらくなります。
たとえば、「タコの足」と言うテーマで文章を書くとします。
次の2通りの文章では、どちらがよりテーマがわかりやすいでしょうか?
①「今回はタコの足について説明します。さて、人間の足は2本ですが、タコの足は8本です。何故違うのでしょうか?」
②「さて、人間の足は2本ですが、タコの足は8本です。何故違うのでしょうか?」
もちろん①の文章ですよね。
①の文章だと、タコの足の話だとわかっているので、全文がそのテーマに沿って書かれているのだと理解できます。
一方、②の文章だと、「人間の足についての話か?足そのものについての話か?人間とタコの違いの話か?」と混乱してしまい、何の話なのかわからなくなります。
「このテーマについて書いてください」という指定があるのなら、冒頭部分は「このテーマについて説明します」と明記しましょう。
3.無駄な情報は省く
自分が思いついたことを次々と書き足す方もいます。
しかし、その思いついたことの大半は、文章のテーマから外れているものです。
仮にテーマに即したものであったとしても、情報量が多すぎると、読者は処理しきれず、頭を痛めてしまいます。
次の2通りの文章では、どちらがより読みやすいでしょうか?
①「みなさんはタコの足の本数を知っていますか?答えは8本です。」
②「みなさんはタコの足の本数を知っていますか?10本?それはイカです。2本?それは人間です。答えは8本です。」
②の文章より①の文章の方がスッキリしていて読みやすいですよね。
不要な情報はなるべく削ぎ取って、読者が簡単に理解できる内容にしましょう。
4.まとめ
いかがでしょうか?
1.文章の書き方を統一する
2.最初に文章のテーマを説明する
3.無駄な情報は省く
この3点を守るだけで、文章が見違えるほど読みやすくなります。
ライティングに自信がない人も自信がある人も、この3原則をしっかり意識して、ライティングの仕事に取り組んでください!
「人に伝える」のではなく、「人に伝わる」ことを意識して書きましょう!